目次
第1章 幻の処女作(一八七七)から『三人姉妹』(二〇〇四)まで―百年の時を越える「チェーホフ」のダイナミズム 一八七七~二〇〇四(演劇環境と父親;チェーホフの残した謎―『父親不在』 ほか)
第2章 『かもめ』(一八九六)から『かもめ』(一九一七)まで―モスクワ芸術座「神話」の見直し 一八九六~一九一七(「大失敗」と「大成功」―『かもめ』をめぐる定説;アレクサンドリンスキー劇場での出来事(一八九六年) ほか)
第3章 スターリン時代のチェーホフ劇―粛清の歴史と新しい『三人姉妹』 一九一七~一九四〇(チェーホフ批判とモスクワ芸術座の危機;チェーホフ劇評価の変遷と血塗られた裏面史 ほか)
第4章 一九六〇年代から現代までのチェーホフ劇―新しいチェーホフを求めて 一九六五~二〇〇四(三十三回で上演禁止になったエーフロスの『三人姉妹』;タガンカ劇場と二つのチェーホフ劇 ほか)
著者等紹介
堀江新二[ホリエシンジ]
1948年東京生まれ。早稲田大学大学院ロシア文学専攻修士課程卒業。APN通信社東京支局、モスクワ・ラードガ出版社に翻訳者として勤務、この間家族とともに6年間モスクワ滞在。その後大映(株)の『おろしや国酔夢譚』の製作コーディネーターとして3年、ほとんどロシアでの撮影に関わる。1992年から天理大学助教授。1998年大阪外国語大学助教授、現在同大学教授。2001年外国戯曲翻訳の「湯浅芳子」賞受賞
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