内容説明
孝源僧正は応仁の乱で喪失しかけていた広沢諸流の仁和寺相伝を顕証、信遍より受法・研鑽し、西院流を始め、保寿院、御流、伝流、忍流等を復興し、広沢中興の祖と称賛されている。僧正は、各流の中でも仁和寺の信証を祖とする西院流の特に円祐方については、何十回となく伝授しており、その口訣類も伝承している。本書収録の、秀慶記の『御印可四度口決』(四度口説記)は、十数本の写本が現存し、御室相承の西院流四度伝授の重要な口訣であり、また唯阿の『西院流伝授口訣』も、御室相承西院流の四度、八結等の口伝を補うのには無くてはならない重要な伝授録である。
目次
広沢西院御室相承・御印可四度口決
西院流伝授口訣(唯阿記)