内容説明
M&Aの波が日本企業を大きく動かしている。業界再編、海外展開、事業承継などでM&Aは重要な選択肢となっている。事業環境が激変する中で持続的な成長を図るには、この潮流を上手く捉えて経営戦略に有効に活用する必要がある。本書は、M&Aを考える経営者に必要な最新の知識と情報を網羅的かつ簡潔に解説している。
目次
わが国M&Aの現状と広がる利用可能性
M&Aの戦略的活用
M&Aの実行プロセス
企業価値評価
買収スキーム
買収ファイナンス
事業承継とM&A
プライベート・エクイティ・ファンドとM&A
海外企業買収(クロスボーダーM&A)
エネルギー分野におけるM&Aの新潮流
健康産業(医療)・ヘルスケア分野におけるM&Aの新潮流
IT及び小売り分野におけるM&Aの新潮流
製造業におけるM&Aの新潮流
社会に貢献するM&A
著者等紹介
山本貴之[ヤマモトタカユキ]
(株)日本政策投資銀行執行役員企業戦略部長。国際統括部長、東海支店長を経て2014年より現職。国内外の大中規模のM&Aに関するアドバイザリー業務を統括し、日本企業の成長戦略を支援。地域や社会に貢献するM&Aの普及にも尽力。1959年生まれ。1983年日本開発銀行(現(株)日本政策投資銀行)入行。東京大学法学部卒、米国ジョージタウン大学法律大学院修士(LLM)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヤマダイ
1
M&Aをするための活用方法からスキームまで丁寧に分かりやすく記載されており、初心者の自分には非常に入り込んできた。 常日頃から自社の中長期の経営戦略を考えていること、そしてぶれない決断力が大事である。2016/03/30
とりもも
0
本屋で目に留まり政投銀が書いてる新書って珍しいと思い気になって購入。MAに関しての概論がまとめてある。五章くらいまではこの手の本でよくある内容だろうが、MAの概論として買収ファイナンスや事業承継、PEファンド、クロボなどのテーマも盛り込まれているのが良いと思ったし、内容も参考になる。十章以降は新書という性質上昨今の業界動向を入れるのは良いと思うが、内容は個人的に一般的過ぎてイマイチだと思った。全体的にはMAの概略を掴む本としては良い本と思う。2016/09/08