内容説明
ツィッターとラジオの声が奇跡を起こす―。第2回エネルギーフォーラム小説賞
著者等紹介
昭島瑛子[アキシマエイコ]
1979年茨城県生まれ。國學院大學文学部卒業。通信、食品、宇宙関連企業の事務などを経て、『カムパネルラのつぶやき』で第1回エネルギーフォーラム小説賞を受賞(応募作『救いの声はラジオから』を改題)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みさどん
19
こんな男性、本当にいたらいいけどな。穏やかで仕事を淡々とこなしていく。同僚は癖がありながらもいい人がたくさんで、最先端のプロジェクトの固め方を少し見せてもらった感じ。傍ら、繊細な奥さんを慈しみ、ひたすら守る。震災支援の気持ちを持ち続けながら。二人の出会いが本ってのがいい。もっと読まれてほしい小説。会社内部や技術分野の仕事が垣間見えたのもよかった。宮沢賢治の詩が、奥さんのツイッターで紹介されていくが、彼の精神はやっぱり凄いと思う。2015/08/18
mntmt
16
タイトルに惹かれて、表紙に宮沢賢治を見つけて、読まずにはいられませんでした。第一回エネルギーフォーラム小説賞受賞と聞いて、文系の私には難しいかなと身構えてしまったけど、理系の部分は非常にわかりやすかったし、ヒューマンドラマが淡々と描かれていて、本当に読んで良かった。なにより主人公の人柄が良い。脇役も個性豊かで良い。理系の人のロマンも感じられた。タイトルの意味する所もロマンチック。いい小説に出会えて幸せな気分です。(宮沢賢治がもっと好きになりました)2015/05/21
さく
12
宮沢賢治が好きなので、タイトルに惹かれて読みました。内容は、震災、省エネ、安全、太陽光発電。さすがエネルギーフォーラム出版。精神的に不安定な奥さんを支え、会社ではいろんなタイプの人とうまくやっていく紀光さんがすごい。カムパネルラ(奥さんのツイッター名)のつぶやきとして、随所に宮沢賢治の文章が引用されていて素敵です。2015/10/30
明日から猫舌
0
宮沢賢治の世界観とても良い!ラジオ好きなのでのめり込むね。自分が聴いてる番組で銀河レイルウェイに近いのは899のジゴロかな。あ、でもツイッターはしてません興味ナシ。mixiで満足2015/09/22