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内容説明
大正末期から昭和初期にかけて、少年・八切止夫は居付き生まれの祖母によってサンカの手に預けられた!?愛知県海部郡と尾張津島での2度にわたる稀有な体験を綴った八切版「せぶり物語」。待望の復刊。
目次
サンカは反体制集団
散家がサンカか
ウメガイの実相
ハタムラとよぶ掟
サンカを利用したのはCIA
土建業界はシノガラ
サンカのミチのカミ
サンカはフナかフマ
戦争とサンカ
民族融和事業会発表〔ほか〕
著者等紹介
八切止夫[ヤギリトメオ]
1914年、名古屋市生まれ。小説家。日本大学、明治大学で講師を務めた後、64年、「寸法武者」により第3回小説現代新人賞を受賞。67年、『信長殺し、光秀ではない』『寸法武者』を刊行。以後、“八切史観”とよばれる独自の史観に基づく歴史小説や評論など膨大な著作を発表。87年、死去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
8
サンカに関する論拠を三角寛に求める部分が多く、それだけで眉に唾を付けなければならない。それはともかく、著者がサンカといわれる人々に惹かれる動機は、性生活への興味が大であろう。彼らの営みを臨場感を持って伝える著者。奇書たる所以である。2019/09/14
Lisa Tada
0
この作者さんの、サンカのムラで体験したことが4分の1くらい、他のサンカに関する書籍(三角寛のサンカに関する書籍)に対する概観が半分くらい、残りはこの作者さんの、妄想だかなんだかわからないもの、といった構成ですかね。サンカに関する学術的・客観的な知識を求めて読むとがっかりするかもしれません。他の方の感想にある通り、【奇書】ですね。ある意味、読み応えだけはあります。2020/02/29