内容説明
生き残った彰義隊の隊士、小川興郷は上野に戦死者の墓を建て、半生を墓守として生きた。その一族の歴史と現存する史料を通して、幕末から現代に至る時代を切り取る。附:2003年に幕を閉じた上野彰義隊資料室の紙上再現。
目次
小川ミツと墓守の系譜
小川椙太の履歴
上野戦争に至る幕末の時代背景
彰義隊結成
上野戦争
彰義隊の墓をめぐって
上野戦争後の彰義隊士たちの静岡行き
上野彰義隊墓所の建設―興郷・りての時代
志賀・りての時代
りて・ミツの時代
ミツ・眞平の時代
ミツの没後―彰・みさ子の時代
東京都への移管後
あとがきに代えて―彰義隊の墓守から思うこと
著者等紹介
小川潔[オガワキヨシ]
1947年生まれ。上野彰義隊墓所墓守小川眞平・ミツの四男。台東区立忍岡小学校、台東区立上野中学校、東京都立上野高等学校、東京大学理学部卒、同理学系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(農学:東京大学)。東京学芸大学名誉教授(環境科学:専門は環境教育・保全生態学)。しのばず自然観察会代表幹事。認定特定非営利活動法人野生生物保全論研究会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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