内容説明
突然の心臓発作で倒れ、十三分間の心肺停止、十日間の昏睡状態ののち奇跡的に意識を回復した著者が、このときの臨死体験と生きる意味を語る。清浄無垢で至福に包まれていた「あの世」と、障碍だらけで苦楽に満ちている「この世」は表裏一体だった。「戻ってきた」著者が見た娑婆世界の輝き。すべての障碍は生きていることの証。
目次
第一章 臨死体験は語りうるか(十三分間、死にました;生きてるだけで丸もうけ ほか)
第二章 この世に投げ返されて(どんな障碍でも生きる;高次脳機能障碍 ほか)
第三章 障碍だらけの娑婆の輝き(釜ヶ崎という娑婆;障碍があってもなくても ほか)
第四章 生死を超えた世界に母を見送る(母の認知症と脳の不思議;おっぱいあげるの、最後やから ほか)
対談 この世界に生まれたミッションを生ききる 島薗進×長澤靖浩
著者等紹介
長澤靖浩[ナガサワヤスヒロ]
1960年大阪府生まれ。大谷大学大学院修士課程(仏教学)修了。1985年より大阪府公立学校教諭、1994年から3年間米国サンディエゴの日本人学校教諭、のち大阪府に復帰。2013年、心室細動による13分間の心肺停止、10日間の昏睡ののちに意識と自発呼吸を回復。この時の臨死体験によって生と死への洞察を深めた。身体障碍などの後遺症のため、2015年教員を退職。以降、文筆と音楽を主とした表現活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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