内容説明
「雪冤」、それは、無実の罪=冤罪を晴らすこと。
目次
第1章 偽りのレッテルがあなたの人生を左右する(誰にでも起こり得る冤罪被害;死刑のスピード執行 ほか)
第2章 被害者も加害者もいないのになぜ殺人事件が成立するのか?(手柄のために「偽りのレッテル」を利用した上田千葉県警本部長;偏った正義をふりかざし「偽りのレッテル」を貼った紀藤正樹弁護士 ほか)
第3章 社会(私たち)はなぜ冤罪を生んでしまうのか?冤罪造りの方程式と「5つのパスワード」(権力者の意図;司法システムの不備・欠陥 ほか)
第4章 前代未聞の判例「不真正不作為犯」とは何か?(不真正不作為犯;削除された争点―高橋弘二とは何者だったのか)
第5章 冤罪を造る構造から防ぐ構造へ 千葉成田ミイラ事件の体験を宝物に変える方法(高橋弘二の満期出所が意味するもの;高橋弘二の願い ほか)
著者等紹介
釣部人裕[ツリベヒトヒロ]
ジャーナリスト。千葉成田ミイラ事件1の再審支援の会代表。1961年札幌生まれ。筑波大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tomomi Yazaki
15
冤罪。それは誰にでも起こりうる悲劇。一度誤った判決が下されれば、再審の門戸は限りなく狭い。それを何とか掻い潜っても、残りの人生は短い。塀の中には、まだまだ無実の方々がいることは、想像に難くない。中には死刑を待つ人も。でもその責任は誰も負わない。これは正義の名の下に、冤罪撲滅のための団体を設立した、ある大学教授のリポートである。内容は常識では信じられないような警察の犯罪的所業が記載されているが、数々の冤罪の存在が、その事実を物語っている。陰ながらではありますが、この団体の活動の花開くことを切に願っています。2021/09/23
ラスコリ
0
冤罪の恐ろしさが改めて分かった。本部長のやったことが事実なら、絶対に赦せない。弱味につけこんで、でっち上げるなんて。2014/06/15