感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
181
言葉などない。この本は世界中のの小学生に見ていただきたい。授業で伝えて頂きたい。そうして忘れないで伝え繋がってと願うばかりです。2020/08/10
ケロリーヌ@ベルばら同盟
56
青空、入道雲、飛び交う小鳥。朝の茶の間で掛け時計が時を刻む。乳飲み子を胸に抱く若い母、物干し台で坊やが紙飛行機を飛ばす。ピカッと、ドンと。懸命に生きていた人達の上に。輝く海に。まだ見ぬ未来に。忘れてはならない。紙飛行機の飛び行く先が再び暗い影に覆われぬよう。語り継いで行かねばならない。この本を読むきっかけを与えて下さった素晴らしいレヴューに感謝いたします。2020/08/13
天の川
50
暑くなりそうな、よく晴れた8月の朝。市井の人々のありふれた日常。一発の爆弾が、その閃光が、その爆風と熱が、すべてを破壊する。どれほどの人の未来を奪ったのか、修辞的な文の一切ない、直裁的な絵がストレートに訴えかける。読友さんの感想を拝見して、気になっていたら、図書館の返却棚で発見。多くの人の手を経たことのわかるくたびれた様に、ありがたいな…と思った。2020/08/27
とよぽん
49
1978年に制作された短編アニメーションを、絵本にしたもの。閃光をピカ、衝撃波をドン、と表す。あの日、人々は何の疑いもなくいつものように夏の朝を過ごしていた。それが一瞬のうちに、この世のものとは思えない地獄さながらの様相に変わる。「大量虐殺を超えた悪」と、戦勝国側の人物も認める。木下小夜子さんのアニメーションは「我々の良心に平和と友愛のメッセージをもたらす」と、世界の多くの賞を授けられた。アニメーションの一コマ一コマに、人々の様々な感情や痛み、原爆の残虐非道さが表されていた。2020/09/07
ちえ
45
読友さんのレビューより◆晴れた夏の朝、いつもと変わらない一日。空を見上げる。一発の爆弾、閃光、爆風と熱。持ち物、衣類、肉体は剥ぎ取られ、溶け、燃え、崩れ、街は瓦礫となる。一切文章は無い。一コマ一コマの絵が訴える、その力。言葉にならない。多くの人、世界中の人に読んでもらいたい。2021/08/29
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