内容説明
私は今も時々とても悲しくなる時があります。それは夕焼空の茜色が東京が燃えていた炎の色に見えてしまうからでしょうか。夜空を彩る夏の花火の音が焼夷弾の落ちる音に聞こえるからでしょうか。あの秋の日に見た紅い彼岸花は血の色だからでしょうか。あの日、あの時、少女の目に映ったものは…呼びさまされて、スポットライトの中に浮かびあがった八つの光景。
著者等紹介
さかもととしえ[サカモトトシエ]
1936年金沢市生まれ。横浜市立三ツ沢小学校入学より金沢市立石引小学校卒業まで6校の転校を経験する。1981年、藤沢市南市民図書館で児童室ボランティアを始める。1986年、同図書館のアルバイト職員として働く。1996年、定年より退職。藤沢市総合市民図書館児童室ボランティアをふたたび始める
夜川けんたろう[ヨカワケンタロウ]
1968年東京・新宿生まれ。1993年、イタリア・ヴェネチア・アカデミアに入学。1995年、ヴェネチア・アトリエ・アペルト版画工房に入る。同年、トリノにてグループ展に出品。日本でのグループ展、個展など多数。現在ヴェネチアに在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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