感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マイケル
8
原題は"Sadako Will Leben(サダコは生きたい,1961年)"。オーストリアの作家カール・ブルックナーの原爆小説。被爆10年後に白血病で亡くなった少女:佐々木禎子がモデル。読み終わった後、原爆放射能の恐ろしさを感じる物語。前半はテニアン島基地の米兵、戦争をしたくないという心の声は内に押し込められ、新型爆弾について何も知らされず軍の命令に従って投下した悪魔の発明。後半、運よく被害を受けず生き延びた兄妹の苦労。やっと安定した生活を取り戻した一家を襲う突然の病。己斐、比治山などの地名が懐かしい。2021/10/16
ヒラP@ehon.gohon
3
広島原爆で被爆し、10年後に発病して死んでいった佐々木禎子の物語は、千羽鶴とともに反核へのメッセージとして世界的に有名なお話です。 絵本、児童書でも様々に描かれているサダコの一生を、オーストリアの作家が新しい観点でまとめ上げたことに感動しました。 8月6日を巡る様々な人々の姿、家族、「あの日」を乗り越えて生きてきたサダコの突然の発病と折り鶴、多少違和感を覚える箇所もありますが、サダコの一生のきらめきと逞しさを知るうえで貴重な一冊。 読み聞かせするうえで、サダコのサブリーダーとしてお薦めです。2013/09/25
ポウ
1
火垂るの墓<はだしのゲン<サダコ2014/04/22