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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
31
井上毅氏の教育勅語に対するまっすぐな姿勢に、心から感動しました。勅語の文言について、押しつけがましくなく、いかなる人にも受け入れられるよう細心の注意を払い、さらに日本の歴史を神話の時代から詳細に勉強し、「しらす」という言葉を用いたところが素晴らしいと思います。皇室典範の作成にも尽力し、ひとえに日本のため、国民のためを思って頭を悩ませた井上氏の言動は、現代の我々も大いにお手本にすべきだと思います。このような先人たちがいたおかげで、現在の私たちがあることを改めて感じました。2015/01/28
スー
11
教育勅語は軍国主義の象徴のような印象でした。しかし、読んでみるとその印象は無くなります。ただ西洋化するのではなく日本人の古来から大事にしてきた精神を学び和魂洋才を目指した物だと理解しました。2017/03/20
Nobuchika Hotta
10
明治23年教育勅語が渙発。その後日露戦争に日本が勝利すると日本に対する関心は世界中に爆発的に広がった。そして世界は日本発展の原動力は教育勅語を下にした道徳教育の力と捉えたのだ。昨年東日本を襲った震災の日本人の行動に世界中の人々が感嘆と賞賛の声を寄せた。戦後教育を受けた世代の多くは教育勅語を知らない。しかし今尚、我が国の多くの人達の心の中には、世界中を感動させるほどの倫理観が広く浸透しており、それには教育勅語が影響を与えていることを改めて自覚するべきだと思う。 現代語訳も非常に洗練された美しい文章である。2012/01/27
魔王
9
教育勅語を読んで、これがなぜ廃止になったのかわからなかった。しかし、この本を読んで、教育勅語の素晴らしさを再認識することができた。これこそ現代人が必要とするものではないでしょうか?教育勅語を復活させる気骨のある政治家はいないのでしょうか?こんな素晴らしいもの眠らせたままにする必要はないと思います。民間レベルで広げたい。2020/05/10
ホン
6
明治維新後 鹿鳴館に象徴されるように身も心も西洋かぶれする若者が増え親に対しても軽く見る風潮に懸念を覚えた伊藤博文、彼に仕えた井上毅(こわし)が中心になり「日本人としての根本倫理」が必要と唱え制定されたようだ。だが戦後、占領軍により排除、失効され 今の日本社会には老人の孤独死、親殺し・子殺し、若者のニートや引きこもり、教育現場の混乱、モラルなき政治の横行、等の戦前には考えられないような殺伐とした社会が出現したと指摘している。再び教育勅語のもつ普遍的な道理を正しく理解し実践される時代が望まれているようだ。2011/12/15