内容説明
マーラーの残した楽譜、書簡、写真、論文、友人の談話など多くの資料を集大成。マーラーの小宇宙をとじこめ、彼とその時代を浮き彫りにした貴重な書。
目次
世界と私 グスタフ・マーラーと世紀転換期の芸術
マザー・コンプレックス（『グスタフ・マーラー―回想と手紙』より；『父への手紙』より；『感情の文法』より）
黄金時代（グスタフ・マーラーのウィーン；オペラ監督マーラー）
キャリア 内気な支配者―グスタフ・マーラーの在りようについての注解集
作品（第１交響曲；第２交響曲；第３交響曲；第４交響曲；第５交響曲；第６交響曲；第７交響曲；第８交響曲；『ファウスト』最終場面の作曲をめぐって―『詩』対『音楽』；第９交響曲；第１０交響曲；補作された「未完成」交響曲―第１０交響曲をめぐるドキュメント；歌曲）
感想・レビュー
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すいれん
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伝記ではなく、作品ガイドでもなく、ファンブックみたいな感じ。アルバン・ベルクにも言及していて興味深く読む。交響曲８番の歌詞も原詩と訳とが載っている。ヴィスコンティのインタビューとか、コンサートのポスターとか。当時の感想とかアナリーゼとか、ムンクの「不安」とかぎゅぎゅっと収まっている。スクラップブックのようでもある。2019/05/17
