内容説明
帝都モダン銀座のレンガ街。そして大震災と戦災。焼け野原から不死鳥のごとく甦って世界の銀座へ。だが、かつて川と橋にかこまれていた銀座から川と橋が消え、ビルの街になってしまった。そんな銀座の移り変わりを、銀座の老舗「清月堂」に生まれた著者が、折々の思いを込めて詳細に綴る。元朝日新聞記者だった著者はジャーナリストとしての目配りも忘れず、世相と風物を描く。自由闊達な筆致からユニークな文化を育ててきた銀座の雰囲気が伝わってくる。
目次
わが町・木挽町
銀ブラ
芝居と銀座気質
忘れられない味
映画の街へ
空襲前夜
学徒出陣の日
海軍二等水兵
海軍予備学生
空襲と敗戦
進駐軍の街
銀座復興
消えた川と橋
変わりゆく町の顔
世界の銀座




