内容説明
バルトークの音楽についての知識と理解の大きな進展を受けて書かれた本書は、最新の資料を考慮に入れ、バルトークの生涯と音楽にかかわった女性たち、彼自身のピアノ演奏の記録、晩年の作品、死後に公にされた作品などについての新しい情報をも収録している。生涯と音楽をまとめて年代順に概観しながら、著者は、作曲家の創造的個性を形成したものが何であるかを明らかにしようとする。バルトーク音楽の内実にあるデフォルメされた私生活の反映に行きあたったとき、その聴き手には、人間バルトークの声が聞こえてくるにちがいない。
目次
子供時代と青年時代
民謡の研究
ロマンティックな幕間
民謡の応用
『青ひげ公の城』と『かかし王子』
『中国の不思議な役人』の方法
戦後の危機
ピアニスト
単純と複雑
対称と対照
アメリカ
未来
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- 和書
- 古田織部の世界 (新訂)