NTT出版ライブラリーレゾナント
やりなおし教養講座

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757140851
  • NDC分類 002
  • Cコード C0010

内容説明

「理性」と「教養」に邪魔されなければ人間は野放図になるばかり!真っ当な大人になるためのリベラルアーツ入門。

目次

序章 教養の原点はモラルにあり
第1章 教養教育の誕生
第2章 知の世界への扉―古典語との出会い
第3章 日本の教養のゆくえ
第4章 大正教養人の時代―知的教養主義の伝統と継承
第5章 価値の大転換―戦後民主主義教育で失われたもの
第6章 いま、ふたたび教養論―規矩について
終章 私を「造った」書物たち

著者等紹介

村上陽一郎[ムラカミヨウイチロウ]
1936年東京生まれ。1968年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。国際基督教大学教養学部教授、東京大学名誉教授。専門は科学史・科学哲学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユーユーテイン

18
教養学部教授だった著者の「教養」の起源を考察した本。古代ギリシア、ローマで行われたリベラル・アーツ(自由七科)が、ビザンツ帝国を介してイスラム世界に入り、英・仏の大学に受け継がれ、アメリカに渡る。日本ではヨーロッパの教養を基盤として大正期の教養があり、戦後にはアメリカの大学をモデルにして、現在につながる大学制度が作られた。著者は、父上から渡された大正教養主義に、友人から教えられた別種の教養を加えて自分の教養(規矩)を造り上げた。2004年に著者が危惧していた日本の大学における教養は保持されているだろうか。2014/11/06

まるよし

6
教養について深く考えさせられる。電車内で顔を上げると、9割は下を向いてスマホを触っている。ここまで人間は受動的に刺激が与えられる器具に侵されたのかと強い危惧を覚える(器具だけに)。自分のものさしを持つこと、ものさし形成には良質の本や(本の中で、そとで)人との出会いが重要であることが強調されている。果たして令和の日本人がこの気概をどれほど再認識できるのか。個人的にはこの気概をしっかり受け継ぎたい。2023/09/23

nrk_baby

6
タイトルの通り、教養について語る本。教養とは自分を作り上げるものであり、すなわち規矩と筆者は主張する。古臭いと感じる記述は所々あるが、概ね納得できた。筆者が規矩と呼ぶものは、僕なら矜恃と呼ぶかな。2015/01/09

空飛び猫

3
色々なものが足りない自分が恥ずかしくなる。2012/01/28

青い砂時計

3
つまり「自分を建築する」のが「教養」だ(p.267より)。 「規矩」とは「ものさし」だ(p.207より)。こうしたいけれども、それは自分の規矩に反するからやらないと考えて、自分を律すること、あるいは自制すること。「分に過ぎた」ことはしない、というのが「規矩」であり、それに従っていることが「ディーセント」でしょう(p.7より)。 2010/08/13

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