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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりまき
15
ケン・リュウとイーディス・ウォートンが良かった。『ミリアム』新潮文庫で読んだはずなのに、記憶がほとんどなかった。読み比べてみたい。2023/11/04
kochi
14
ボルヘス「バベルの図書館」の新訳のために読む。存在しうる全ての書物を包含する宇宙とも呼ぶべきその図書館のストーリーは、何度読んでも面白いが、全ての書物の要約を収めた本というメタな発想も読むたびに新鮮である。円城塔の短編では正規表現が扱われていて、ボルヘスは無限から攻めるが、円城は最小の構成で全てを包み込む。これは著者か編者が『バベル』を絶対意識しているのでは?と、思える(私の正規表現の理解が間違っているかもしれないが)。ヘミングウェイなどのセンテンスに注目したインタビューなどもあり、刺激的な雑誌だ。2024/03/30
阿部義彦
14
翻訳家の柴田元幸さんが編集責任者である雑誌『MONKY』は本屋で度々目にしていましたが買ったことは多分今まで無い筈。今回特集が「読書」という事でチラリと中をみて、ありきたりな、読んで貰いたいおすすめ本の紹介では無いことを確認した後に購入。年に3回の発行だなんて初めてしりました。(株)スイッチ・パブリッシング刊。テキストが読書に関するものが多くケン・リュウや図書館の外国漫画、ボルヘスの『バベルの図書館』の新訳そして、ポール・オースターの本に関するインタビュー等を収録。柴田さんと外国人翻訳家との対談が良い。2023/10/24
tokko
11
今回も読み応えのあるものばかり。そして『MONKEY』を手にとる人ならば、だいたいにおいて読書好きであろうからテーマもバッチリです。なぜか印象に残る「ジングー」、ジングーが何かわからないけれど「分からない」「知らない」と言えない虚栄心がつい笑いを誘います。ケン・リュウは相変わらず僅かな情報で世界を立ち上げるのがうまいです。気がついたら未来の地球の図書館にいました。最後に村上春樹の翻訳による、トルーマン・カポーティの「ミリアム」。何が怖いのか分からないけれど、とにかく「怖い」んです。2023/11/05
まさ☆( ^ω^ )♬
9
いつも面白いのですが、今号は特に面白かった。特集の読書からは、イーディス・ウォートン「ジングー」(面白くて2回読んだ!)、トム・ゴールド「図書館員たちの逆襲」、ポール・オースター「本の人生」、円城塔「ピリオド・アスタリスク」が気に入った。カポーティの「ミリアム」はホラーテイストで面白かった。ゆっくり読むつもりが一気に読んでしまった。勿体ないのでもう一回読むか。2023/10/15