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出版社内容情報
2023年は文芸誌「MONKEY」10周年アニバーサリーイヤー?
新年最初の特集では、誰もが知る天才たちの知られざる一面に焦点を当てます。
フランツ・カフカのドローイングやソール・ライターの絵画作品を掲載。
さらに、レイモンド・チャンドラーが秘書へ宛てた手紙を村上春樹の訳し下ろしで収録。
第二特集では作家バリー・ユアグローを書き下ろし超短篇や最新エッセイを柴田元幸訳し下ろしで掲載します。
表紙はイラストレーター・長場雄による描き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンタマリア
41
僕がA面を知っている作家、つまりカフカ、チャンドラー、ブローディガンについて。カフカの「はしごの喩え」は唸らされた。今年、画集が出版されるそうなので買おう。チャンドラーの秘書の心得には『完璧な句読点というようなものは存在しません。』という聞いたことある言葉が目を引いた。他にも実生活で使えそうな考え方がたくさんあった。「知ったかぶりをするな」とか「ごまかし通すことなんてできない」とか。耳が痛い。ブローディガンの車の話からは、運転しないが故の彼なりの道の進み方が面白かった。2023/02/23
市太郎
29
今回のテーマは天才のB面という事で、真っ先に思い出したのは、スマップの「オレンジ」だろうか。スマップが天才かどうかはともかくとして、出来の良いB面だったのじゃなかろうか。さて、本書の内容はというとカフカの素描から始まってチャンドラー、ロンドン、ブローティガンと一癖二癖ある天才たちのBの姿がずらりと並ぶ。チャンドラーの句読点の話は昔、村上氏の何かしらの本の何かしらの箇所で読んだ気がする。「完璧な句読点と言うものは存在しない」は私にとって救われた言葉なのだが、元は秘書への小言のようなものの一部であったのか…。2023/12/18
のりまき
23
ロンドン、ホーソーン、ウォートンが良かった。 フラナリー・オコナーのユーモラスな絵、イメージ少し変わったな。2024/07/29
tokko
16
「B面」という言葉を久々に聞きました。とは言うものの、僕の生まれて最初のB面はカセットテープの反対側ですが。その後CDに変わって「カップリング曲」になって、現在の配信に至るという感じですか。今は昔の中古LPを買っているので「B面の再来」を感じています。しかし、このメインで買うつもりのなかった曲に掘り出し物があった時の「得した感」は何とも言い難いですよね。通ぶってB面ばっかりでテープを編集したりとか…。というわけでB面の感想になってしまいました(笑)2023/02/25
北風
12
ジャック・ロンドンとソール・ライターのことが好きなので、なんていい特集号なんでしょう。おまけにカフカとレイモンド・チャンドラーも。和合亮一って誰かしら? 詩もよかった。ロンドンの日本人通訳に対する「自分で考えるけれどこっちの考えも勝手にやる」というのが納得の評価だった。ブレイディ・みかこの短編も面白かった。パートナーってかくと、同性の恋人ってなるのが今後のマストなんだろうか? そこをわからないようにしているのは作品上の演出だけど、男女の差も無くすと、小説中ではどっちなのかわからなくて困るのよねえ。2023/03/13