内容説明
“スピリチュアリティ”とは何か?生の意味や目的を感じ求めようとする欲求が、現代人の心の奥底から湧きあがっている。スピリチュアリティはすべての人に備わる力。その真摯な探究は次代を変える。本書は、「日本トランスパーソナル心理学/精神医学会」における議論や研究成果の一端が収められたもので、「スピリチュアリティ」=「霊性」についての現代的議論が、非常に幅広い領域からなされている。
目次
第1部 スピリチュアリティとは何か(現代のスピリチュアリティ―その定義をめぐって;日本のスピリチュアリティ言説の状況;スピリチュアリティと医療と宗教;スピリチュアリティ再考―ルビとしての「スピリチュアリティ」)
第2部 現代心理学および関連諸領域のなかで(スピリチュアリティの心理学的研究の意義;スピリチュアリティにおける「問い」と「答え」―「問い」の位相から見えてくるもの;平和の心理学が問いかけるもの;「教育におけるスピリチュアリティ」について―トランスパーソナル心理学との関連で)
第3部 心理療法とスピリチュアリティ(心理療法実践とスピリチュアリティ―アクチュアリティへの接近;心理療法の「内省」とスピリチュアリティ;神秘体験と病い―スピリチュアリティ・エマージェンシーの1例と変性意識状態誘発性精神病概念の提唱;現代の心理療法と瞑想研究―認知行動療法における新たな展開)
第4部 日本の伝統とスピリチュアリティ(仏教と現代のスピリチュアリティ;仏教と心理学;鈴木大拙の「霊性」考;日本人のスピリチュアリティ)
著者等紹介
安藤治[アンドウオサム]
花園大学社会福祉学部教授。日本トランスパーソナル心理学/精神医学会代表
湯浅泰雄[ユアサヤスオ]
桜美林大学名誉教授。日本トランスパーソナル心理学/精神医学会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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