癌の臨床別集<br> がんの民族疫学―新しいがん研究戦略への指向

癌の臨床別集
がんの民族疫学―新しいがん研究戦略への指向

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  • サイズ B5判/ページ数 204p
  • 商品コード 9784884121327
  • Cコード C3047

内容説明

本書では、疫学研究でいう「要因から疾病へ」という固定化された縦の分析概念から少し距離をおき、集団内で流行している疾病に関連する文化形成と生命現象を観察していく。そこでは、疾病流行の背景としての集団特性(宿主特性と環境変動)を種々の角度から分析、評価しながら疾病の予防対策を考えていく、という広く柔軟な疫学研究を指向しようとしている。

目次

1 民族疫学序論(民族学から見た疫学;疫学から見た民族学―疫学と民族学の共通性 ほか)
2 環境の変動とがん(がんの記述疫学:世界と日本の分布特性とその背景要因;がんの記述疫学と、分析疫学の中の民族要因 ほか)
3 ウイルス感染と宿主の応答(腫瘍ウイルスと関連がんの流行;レトロウイルスの発がん機序:成人T細胞白血病 ほか)
4 遺伝子の変異とがん(がん抑制遺伝子の検索:遺伝子異常の蓄積とがんの悪性度との関連;民族特性とがん遺伝子:リンパ系腫瘍頻度差の分子機構)
5 まとめ 民族疫学と分子生物学の接点

著者等紹介

田島和雄[タジマカズオ]
1947年広島に生まれる。1972年大阪大学医学部卒業。1972年大阪大学附属病院整形外科研修。1973年浜松市聖隷三方原病院外科勤務。1977年愛知県がんセンター病院病理学研修。1979年愛知県がんセンター研究所疫学部。1985~1986年米国ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生学部留学。1990年同疫学部長、現在にいたる
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