内容説明
国をうしなった境遇のもとで誕生した。そして、誕生の瞬間から生粋の海女であった。チェジュに生まれ海女になるべく生まれついた彼女の人生が、この上なく孤独なものになるだろうことは、火を見るより明らかなことだった。済州島を故郷とする在日の海女家族の4代の物語。第1回済州四・三平和文学賞受賞作。
著者等紹介
クソウン[クソウン]
1964年に韓国釜山で生まれる。フランスISCOMにて広告学を専攻。6年間の留学を終え帰国し、広告会社に勤務。(社)韓国シナリオ作家協会付属映像作家専門教育院を修了したのち、数年間、シナリオ習作と執筆にあたる。2000年、韓国シナリオ作家協会から短編映画脚本作品賞を授与される。2008年から本格的に小説を書きはじめ、5年間にわたる構想と執筆のすえに完成した初めての小説『黒い砂』で、2013年第1回チェジュ4・3平和文学賞を受賞
李恵子[イヘジャ]
1959年、大阪生まれ。在日朝鮮人3世。天理大学外国語学部卒業。大阪市立大学創造都市研究科修了。大阪府と兵庫県の高校で朝鮮語科講師。2015年夏、済州市内に住居を持つ。以降、京都と済州とを行き来している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- まどわく 集英社be文庫