内容説明
「顧客本位の経営」「投機より本業専念」など、現代に通じる「商いの原点」が江戸にあった。元禄バブルがはじけ、投機型豪商が市場から退場するなか、長期的な視点に立ち、地に足をつけたビジネスを行って、現在に続く老舗ブランド企業の核を築いた人たち―。激変する時代を生き延びた彼らの「商い哲学」から、われわれは今、何を学びとるべきか。老舗の創始者たちが暖簾を受け継ぐ者たちに託したメッセージ。
目次
第1章 アイディアは顧客満足のために使え―「越後屋」三井家の訓え
第2章 義を尽くしてこそ家は栄える―「大丸」下村家の訓え
第3章 本業から逸脱するな―「キッコーマン」茂木・高梨家の訓え
第4章 ビジネスの中に倫理を持て―住友家の訓え
第5章 自他の利益を図るべし―「高島屋」飯田家の訓え
第6章 事業の行き先に国家を見よ―「三菱」岩崎家の訓え
第7章 8割で暮らして2割は貯蓄―安田家の訓え
第8章 世代を超えた連携プレイ―「松坂屋」伊藤家の訓え
第9章 商いは社会との関わりを大切に―近江商人の訓え
むすび 江戸商家の家訓に学ぶ現代の企業経営
著者等紹介
荒田弘司[アラタコウジ]
明治大学商学部卒業。日産自動車(株)入社、経理部財務課長、管理部長、日産チェリー東京販売(株)常務取締役、日産工機(株)常務取締役を歴任。他に文京学院大学生涯学習センター講師、実践経営学会理事、(社)日本経営士会試験委員を歴任。現在、M&M戦略研究所常務理事、実践経営学会監事、ビジネスキャリア協会監事、日本リスクマネジメント協力リスクフォーラム講師、(社)日本経営士会正会員(経営士)。「顧客満足経営」や「商家の家訓に学ぶ現代の企業経営」などを中心テーマにして、講演・研修・執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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