感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きっち
8
映画のガイドブックというよりはエッセイ集。ガイドブックを期待するとデータの少なさにがっかりする。取り上げている作品はぜんぶで51本。ヴィスコンティの名作からド変態のB級ホラーまで玉石混交。ほとんどの作品がDVD化されていますね。「最後の脱出」という作品以外すべて観ている自分に驚いたが(私もTVの洋画劇場で観た)、たとえ観ていなくてもまったく困らないことにも驚く(笑)。「女囚暴動/サバイバル・ヒート」なんて映画を観てる暇があったら、英単語のひとつも覚えろ!と、若い頃の自分には言ってやりたい。2020/03/20
chang_ume
7
テレビが昼夜問わず映画であふれていた時代。それは親監視の目をかい潜って、エロ成分を映画で補給した時代だった。そんな昭和映画少年たちに支持されたラインナップ。テレビ映画のいいところは、厳選感ゼロのごった煮放映にあって、本書も『ジャイアンツ』(ジェームズ・ディーン)と『青い体験』(ラウラ・アントネッリ)そして『女囚暴動』(名もなきヌードたち)が並列に。映画批評理論は出る幕もなさそうですが、著者の映画を語る口振りは、意外にも背景の文化資本の高さを感じさせて、かつてサブカルとはスノッブの隣人だったなと思い出した。2020/06/12
cocoon
4
見たい映画が増えました。しかしレンタルではなさそうな予感がするものばかり。真夜中のカーボーイにやられたのは私も同じです。2017/03/11
kthk arm
3
2021年29冊目。暇つぶし第3弾のつもりも、結構丁寧に解説されていて、楽しく読了。かといって見たい映画があったわけではないのだけど。2021/04/04
きら
2
昭和時代、テレビでガンガン放映されていた、視聴者の心に傷跡をつけるようなトラウマムービーの数々を取り上げ、紹介した本。 紹介されている映画はどれもこれも気になる内容で、ぜひ見てみたいものばかり。この手の映画をゴールデンタイムで当たり前のように流していた時代の、なんと素晴らしく羨ましいことか! 残念ながら自分は、著者より下の世代で、紹介されている映画の殆どを見たことがなかった。近年、テレビ放送される映画はどれもこれも無難すぎる。頑張ってるのはテレ東ぐらいか。ホラーなんて、まるで放映されなくなったのが寂しい。2014/03/27