内容説明
なぜ短期間で世界3位の軍事大国になったのか?アジアに突如現れた謎の大国、“大日本帝国”、その真実に迫る。
目次
第1章 明治維新という奇跡の革命
第2章 大日本帝国が目指した国家像
第3章 運命の日露決戦
第4章 殖産興業と驚異の経済成長
第5章 戦争依存国家と軍部の暴走
第6章 大日本帝国はなぜアメリカと戦ったのか?
第7章 大日本帝国はアジアの解放者だったのか?
著者等紹介
武田知弘[タケダトモヒロ]
1967年生まれ、福岡県出身。西南学院大学経済学部中退。塾講師、出版社勤務などを経て、2000年からフリーライターとなる。裏ビジネス、歴史の秘密など、世の中の「裏」に関する著述活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
15
新しい発見はあまりないですが、ニュートラルなアプローチなので読みやすいです。民族としての課題について考えさせられました。2021/11/03
はる坊
14
明治維新から第二次世界大戦で日本が敗戦するまで、つまり大日本帝国の実態を非常に分かりやすく、コンパクトにまとめられた良書。これを学校で全員が読むべきなんじゃないかとまで思わせてくれた。日本人は本当にもっと自分たちのことを知るべき。敗戦前の日本人の歩みをただ暗黒の時代で片付けてはいけない。2015/05/02
森川誠太郎
9
突如現れた大日本帝国。戦争、経済、貿易、殖産、政治、国交等、幕末から戦後あたりまでの日本の歴史を記した一冊。中学で習うような(あんまり覚えてない)内容を細部に書かれており知らなかったこともたくさんあった。刮目すべき項目は日本の技術と貿易。現在の日本経済を安定化を図るにはこの二つの項目が大事だと僕は思いました。とても勉強になった。2013/09/06
ishicoro
7
戦前の日本の近代史ってあまりちゃんと読んだことがなかったので面白い内容でした。明治維新から非常に短い間に中国始め東南アジア、さらにはロシアとやりあえるぐらいの国に短期間で変われた背景には日本人が右にならえの価値観を持っているところがうまく寄与したのかなと。一方で海外の領地を占領した後、あまりうまく統治ができていなかったのかなとも思うのでした。自国をまとめるのは得意ですが、外交は下手というのが日本の特徴なのかな、と。2017/09/03
くろまによん
6
ひどすぎる敗戦の原因を「政治の不在」とした結論は、結構納得できた。軍部が勝手に暴走して国民が巻き込まれた、とされているが、話はそんなに簡単じゃない。特定の政治家が権力を集めて好き放題したというわけでもない。農村の困窮、超格差社会、戦争を煽る新聞報道、無意味に足を引っ張りあう与野党、金権選挙、軍部を後押しする国民、欠陥を抱えた政治システム。これらが重なりあい、あの手痛い敗戦があった。A級戦犯というわかりやすい「悪役」は、あの戦争の本質を見えづらくする。世論が戦争を望んだ面も少なからずある。2018/04/30
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