内容説明
中也の詩集や研究書は数多く出版されていますが、その「肉声」に焦点を絞った本はありません。生誕100周年記念企画として、稀代の詩人中原中也が、友人や恋人、家族などに語った言葉を集めました。日記や手紙などにも目を通し、心に染みる名言をピックアップ。この1冊で人間中原中也が浮かび上がります。
目次
友人の章
恋人の章
幼少の章
芸術の章
文也の章
生活の章
母親の章
名詩十選
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
160
【再読】人間・中原中也 7つの章をなして、名詞十選もある。中也の詩の言葉がぽっと浮かぶことはないだろうか。「汚れっちまった悲しみに・・」とか「愛するものが死んだときは自殺しなけあなりません・・」今は『骨』の出だしが好きだ。「ホラホラ、これが僕の骨だ・・」どう?若くして逝ってしまった人だが、「長い道を歩いてきた・・と、さういう気がする」人生は長さではなく深さだったのだろうな。2018/12/15
双海(ふたみ)
14
秋になると中也を読みたくなる。不思議だ。2014/10/08
桜井
4
本当にどうしようもない人で、でも彼だからこその作品なんだと改めて感じる。中也が好きになる一冊。2011/05/26
なつき
4
ほんっとーにケンカっぱやくて寂しがりやで詩に真摯すぎて・・・どうしようもない人だけれど惹きつけられる。彼の友人たちの迷惑だけど離れがたいって言う気持ちがなんとなく理解できた気がする。2011/02/05
メイプル
3
「俺は昨夜突然宇宙が獲得出来た」そんな名言を言ってみたいね。2009/06/04