内容説明
笑いを武器に、抑圧された現代人の心にひそむ狂気とその暴力的爆発を執拗に追求しているフランスの劇作家ギィ・フォワシィの評論集。
目次
第1部 ギィ・フォワシィの戯曲(多角的に捉えた「老い」の姿―『ファンファーレを待ちながら』『救急車』を中心にして;老いへのまなざし―『複合過去』について;サラリーマンの夢と挫折―『王様盛衰記』について;女性と仕事―『王様盛衰記』に見られるもうひとつの側面;主婦問題に目を向けて―『シカゴ・ブルース』から『破滅』へ ほか)
第2部 エッセイ ギィ・フォワシィの舞台(ドラマチック・エコノミー;『誘拐』の面白さ;『王様と私たち』が問いかけるもの;ギィ・フォワシィの真髄;『大笑い』に笑えるかな? ほか)
著者等紹介
山本邦彦[ヤマモトクニヒコ]
1941年生まれ。1964年京都大学文学部卒業。1966年京都大学大学院修士課程修了。1968年から1971年までフランス政府給費留学生。フランス文学、演劇学専攻。奈良女子大学文学部教授
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