そして誰もいなくなった

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883850167
  • NDC分類 932
  • Cコード C0074

出版社内容情報

不思議な手紙で、海に浮かぶ孤島に招き寄せられた10人が、マザーグースの童謡にのせて、一人また一人殺されて……そして……。クリスティーの傑作推理劇。映画とは、ひと味違う粋な結末。

内容説明

マザーグースの童謡にのせて、一人また一人殺されて…そして…。クリスティの傑作推理ドラマ!映画とはひと味違う粋な結末。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

136
クリスティーの芝居は何本か観てきたが、やっと『そして誰もいなくなった』が来月公演される。先日は小説版を読んで改めて素晴らしさに感服したが、ラストをそのまま舞台化できないため戯曲版では結末が大きく変わっている。芝居としては鮮やかなどんでん返しで観客を魅了する工夫が凝らされていて、クリスティーのストーリーテラーぶりと舞台感覚を堪能できる。初公演は戦時下のロンドンだそうだが、コロナ禍で多くの演劇が中止を余儀なくされた日本に比べ英国人の余裕なのか。山本陽子さんの出演を見られなくなったのは残念だが、今から楽しみだ。2024/03/16

吉田あや

97
アガサが手直しを加えた戯曲版「そして誰もいなくなった」。原作と結末の違いだけに留まらず、原作では大部分において想像するしかなかった登場人物それぞれの性格が、会話させることでしっかりと見え、個としての存在感を強めていく。法律では断罪されないそれぞれが過去に犯した罪も輪郭をくっきりとさせていき、恋模様までが絡んでくるので、人間としての匂いが強くまさに戯曲的で、舞台とキャストが次々に脳内舞台に立ち現れ、声が反響していく。(続↓)2019/03/14

花乃雪音

21
アガサ・クリスティー自身が書いた戯曲。小説との一番大きな違いは結末にある。冒頭に書かれているフランク・グリーン作詞の『十人の黒んぼの子供たち』になぞらえ殺人が行われるが一部原曲のセプティマス・ウィナー版にアレンジさせている。これは小説での一部読者からの不満を反映させたのかもしれない。童謡の扱い方のアレンジの妙は見事としか言いようがないが、あくまで素晴らしいのはアレンジに過ぎない。原作小説を知らずに戯曲だけを読むと数あるクリスティー作品に埋没する作品に思え、また小説のクオリティーの高さを再認識させてくれる。2020/11/21

waco

6
本作は戯曲であり、人物の行動が逐一文になっているため、始めは読みにくいと感じました。しかし、登場人物が一通り出揃う頃にはそれぞれの動きが目に浮かぶようになり、物語に引き込まれました。ちなみに原作小説とは結末が異なるので、原作を読んだ方も楽しめるのではと思います。2017/06/27

shou

5
クリスティの名作の戯曲版。結末がなかなか素敵になっていて、なるほどこれなら舞台で見ても色々味わえそう。シーンが居間に固定で、会話メインで進行するだけに、役者の技量に掛かってきそうだ。上手い人同士の掛け合いで見たいもの。2013/06/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/489311
  • ご注意事項

最近チェックした商品