内容説明
日本経済を学習するにあたって、知っておかねばならない事実と必要となる経済学的知識を15講にまとめたテキスト。バブル崩壊以降、経済政策をめぐってどのような論争があり、問題解決のために何がボトルネックになっているのかを解説し、これからの日本経済において「できること」を提案する。データをもとにして直面する実態をつかむセンスを伝授しつつ、読者が自分の頭で政策を判断するための考え方をガイドした。読みやすい2色刷。
目次
日本経済はどう変動してきたか
準備:最小限のモデルとデータ
景気循環パターンの実務家的把握
停滞の真因:貯蓄主体化した日本企業
好循環をもたらすマクロのリンク:家計への波及
金融(1):デフレーションと貨幣数量説
国際貿易構造の中の日本経済
国際金融市場が課すグローバルな制約
金融(2):アベノミクスの誤算と異次元緩和―なぜ物価は上がらなかったか
労働市場(1):格差社会と非正規雇用
労働市場(2)賃上げはなぜ必要か
政府の役割と財政危機
人口減少と年金維持
地方経済の「壊死」と医療介護の疲弊
日本経済に何をなすべきか
著者等紹介
脇田成[ワキタシゲル]
1961年京都府生まれ。1985年東京大学経済学部経済学科卒業。1992年東京大学大学院経済学研究科中退。東京大学博士(経済学)。東京大学社会科学研究所助手。1995年東京都立大学経済学部助教授。2001年東京都立大学経済学部教授。2005年首都大学東京大学院社会科学研究科教授。2017年首都大学東京経済経営学部教授。東京大学客員教授、一橋大学非常勤講師、国家公務員試験出題委員、証券アナリスト検定試験委員、内閣府経済の好循環実現検討専門チーム委員など歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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