内容説明
ヒューム、ケネー、スミス、リカード、マルサス、マルクス、マーシャル、シュンペーター、ワルラス、ケインズ、ハイエク、ヴェブレンといった経済思想の巨人たちを、それぞれの時代における市場社会を背景に描出し、彼らの思想の今日的意義を考察。さらに現代経済への問題意識から、方法論、制度、貨幣、消費、企業、市場と公正、グローバライゼーションなどをテーマ毎に論じ、経済分析のあり方を問い直す。諸理論を相対化しつつ、現代経済学の定説では見落とされた重要なファクターを指摘、社会諸科学との総合を図る。経済思想に新局面を切り拓く斬新な試み。
目次
第1部 経済思想の歴史(市場社会の成立;古典派の成立―アダム・スミス;古典派の展開―リカードとマルサス;古典派の隘路―マルクス ほか)
第2部 経済思想の現在(方法について;制度について;貨幣について;消費について ほか)
著者等紹介
松原隆一郎[マツバラリュウイチロウ]
1956年神戸市生まれ。東京大学工学部都市工学科卒、同大学院経済学研究科博士課程修了。同大学院総合文化研究科助教授を経て、現在教授。専攻は社会経済学、相関社会科学。論壇でも活動、アカデミズムとの相互乗り入れを図る
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感想・レビュー
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KAZOO
108
最近また経済について話すことがあり、読み直しています。第一部と第二部に分かれていて、最初のほうは経済学説史の話です。ヒューム、ケネーから始まりハイエク、ヴェブレンで締めています。後半は経済思想の現在ということで、方法、制度、貨幣、消費、企業などについて現在の経済学の状況について触れています。副読本として読むのがいいのかもしれません。2018/10/04
Stonewell
1
題字の如く、経済思想史の概観。いろんな思想家・経済学者等のつながりを考えることができる。ただし、数式も、原典からの抜粋もほとんどなく、その点では学部の教科書的な本。数式や原典をいっぱい検討したら、もう一回帰ってきたい2012/01/25
じょに
1
昔に読んだ。前半が経済学の思想史のお話。後半が応用、だった気が。
スターマン
0
新古典派はクソ2014/11/18