内容説明
年金の会計学は年金コストではなく年金債務から出発するという意味で、費用収益でなく資産負債を基礎とする会計学であり、とくに、負債の会計学である。また、将来の給付を割引計算によって現在の価値で測定するという意味では、キャッシュフローにかかわる現在価値の会計学である。さらに、財務報告利用者への新たなディスクロージャーのあり方を主題の1つにしているという点で、ディスクロージャーの会計学でもある。本書では、この会計学上の意味を検討し解説している。
目次
1 年金会計から年金の会計学へ
2 年金会計の考え方
3 年金債務の基礎
4 年金債務の評価
5 年金費用の性格と構造
6 年金会計におけるストックとフロー計算
7 年金資産の会計問題
8 年金のディスクロージャーと財務諸表分析
9 年金の会計学の課題
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- 和書
- ポピュリズムとは何か