出版社内容情報
現代の政治状況を特徴づける言葉となっているポピュリズム。だが、何をもってポピュリズムというのか、曖昧なままではないか。政治思想史家が、古今の様々なポピュリズム現象やポピュリストの論理を分析し、「人民を代表するのは自分たちだけだ」という反多元主義的な語りに注目して定義づける。ポピュリズムへの対処法に関しても示唆に富む好著。
内容説明
現代世界を席巻している「ポピュリズム」。だが、そもそもポピュリズムとは何を意味するのか。民主主義とどのように区別できるのか―。気鋭の政治思想史家が、古今の様々なポピュリズム現象やポピュリストの論理を緻密に分析し、「人民を代表するのは自分たちだけだ」という反多元主義的な語りに注目して明確な定義づけを試みる。ポピュリズムへの対処法に関しても示唆に富む一冊。
目次
序章 誰もがポピュリスト?
第1章 ポピュリストが語ること(ポピュリズムを理解すること―袋小路;ポピュリズムのロジック;そもそもポピュリストは何を代表すると主張しているのか?;ポピュリスト・リーダーシップ;再論―では、誰もがポピュリストではないのか?)
第2章 ポピュリストがすること、あるいは政権を握ったポピュリズム(ポピュリストによる三つの統治テクニックとその道徳的正当化;政権を握ったポピュリズムは「非リベラルな民主主義」と同義なのか?;ポピュリストの憲法―語義矛盾?;人民は「われら人民」と言えないのか?)
第3章 ポピュリズムへの対処法(ポピュリズムと破られた民主主義の約束;ポピュリズムに対する自由民主主義的な批判―三つの問題;代表の危機?アメリカの情況;ポピュリズムとテクノクラシーの狭間のヨーロッパ)
結論 ポピュリズムについての七つのテーゼ
著者等紹介
ミュラー,ヤン=ヴェルナー[ミュラー,ヤンヴェルナー] [M¨uller,Jan‐Werner]
1970年ドイツ生まれ。オックスフォード大学で博士号取得。現在、プリンストン大学政治学部教授。政治思想史・政治理論
板橋拓己[イタバシタクミ]
1978年栃木県生まれ。北海道大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。現在、成蹊大学法学部教授。国際政治史・ヨーロッパ政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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