晋遊舎ブラック新書
介護崩壊

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784883807024
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0276

内容説明

介護保険制度なんて、もう信用できない!日本最大の介護サービス企業「コムスン」の事件で発覚した、介護業界の怪しすぎる正体。虚偽申請、不正受給、なんでもござれのオンパレード。それ以上に深刻なのは、相次ぐ高齢者への虐待、介護に苦しむ人々の殺人・無理心中事件の数々。二〇〇〇年から始まった介護保険制度は、はたして老人たちを救えるのか?介護現場の真の実態を詳細レポート。

目次

序章 老婆心
第1章 虐待と介護殺人
第2章 介護ヘルパーの犯罪
第3章 介護離職が止まらない
第4章 介護ビジネスの闇
第5章 介護再編
第6章 介護崩壊へのカウントダウン
最終章 恍惚の人が街にあふれる夢を見た

著者等紹介

凛次郎[リンジロウ]
1954年、山形県生まれ。法政大学経済学部卒。サラリーマン時代に勤務先が介護ビジネスに参入し、その責任者となる。訪問介護、福祉用具レンタル、施設での給食サービスなどの実務を経験。現在も自宅で母の介護にあたる。独立後はフリーライターとして、NPOや福祉活動、公益事業などをテーマとした執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

17
今から6年前の本だが決して古くはない。先日出版された中村淳彦『崩壊する介護現場』(ベスト新書)をこないだ読んだのだが、この6年間なんら進歩が無い事に愕然とする。この本は家族や職員による虐待や殺人・介護業界の汚職等のスキャンダラスな話題にページを割きながらも、介護保険や報酬の成り立ちや仕組みをわかりやすく説明してくれる。介護福祉士等の資格取得の勉強をしている人には相応しい副読本では無かろうか。良書。2013/10/11

ニカ

3
企業の不祥事や職員の虐待など、実例を交えて、「どうしてそうなってしまったのか」を分かりやすく解説してくれています。この本が出てからもう10年近くになりますが、現在の介護業界は正にこの本の通りになっています。政策などを改めて活字で見ると、逆効果である事が良く分かりますね。2016/08/24

cinelli_nero

2
直視したくないが、確実に親も自分も年をとっていく。『社会に頼る』とはどういうことか再考したい。『社会に頼る』=『お金で解決する』ならばこの本にあるような問題がおきるのは当たり前かも。2012/08/30

イブスキ シンイチロウ

2
福祉・介護方面への思索を広げるため、あえてネガティブな視点での本作を読むことにしました。どうしても、社会貢献性と公益性の高い分野だけあり、その本質を抉り出すジャーナリスティックな内容の参考文献は少ないもの。その中で、ここまでリアリティのある鬼気迫る展開は素晴らしい。ここまで言及されると、絶望からの光の兆しのようなものを感じるのは私だけだろうか。別のジャンルではあるが、黒沢清監督の映画「トウキョウソナタ」を鑑賞した後の感覚にどこか似ている。やりがいなどの綺麗ごとだけではなく裏側を真正面から見るならおすすめ。2012/01/26

おそばやさん

1
介護の一つの側面を知るための入門書、もしくはきっかけになる本かも。法律通りに介護を行うと血の通わない介護になってしまうことを暗示させ本を結んでいるところが、解決策の見えない現状が写し出されている気がした。2011/05/01

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