内容説明
大幅な加筆修正と単行本未収録4作品を加えボリュームアップ!虫や鳥たちの小さな命を繊細な優しさで見つめ、人の世界へと繋げる力強さで物語る、虫愛でる著者が、魂をそそいで描き上げた傑作短編集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
41
虫好きにはたまらない一冊です。擬人化された絵も好きだけれど、リアルな絵も好き。同じ気持ちの人たちがいるだけでもうれしいのに、こんな素敵な本を作ってくれる人がいるんだもんなあ!は~満喫満喫♪2023/05/01
あたびー
28
虫も植物も人もケモノもこの作家にかかると同じ土俵の上。それがお互い行ったり来たり出来るのもなんとも羨ましくて。主に'90年代にガロとアックスに掲載された漫画を、旧版から改定した本です。やはりこの方の絵は大きい本で見るほうが良いなあ。「虫けら様」も大きい本で買い直そうかしら。2020/12/10
オレンジメイツ
9
子どもの頃は虫が身近でアリの行列を何時間でも眺めていられた。表紙のオンブバッタもこんなふうに見える秋山さんが素敵です。2020/12/19
たっツん
1
人間の目線と虫の目線の境界線の曖昧さ、気づけば容易に迷い込んでしまっている不思議だがリアルな虫の世界に作者の"虫愛"が計り知れる。 (作中が時代劇なので)そもそも現代に置き換えることなど難しいのかもしれないけど、今作で描かれる虫の世界、社会のシステムは俺たちには到底馴染むことのできない清らかさがある。うっとり。2021/03/01