内容説明
『シム・フースイ』シリーズでおなじみの黒田龍人が鳥羽市の町おこしを進める中村元より風水による町おこしを依頼される。「どおまん・せいまん」のカギを読み解きながら、戦国時代の海軍武将九鬼嘉隆の謎“失われた財宝”を中心に古代からつづく神聖な土地を舞台にして、複雑に入り組んだ伝統や歴史、人間関係を一つ一つ組み解しながら、財宝の行方を探し当てていく伝奇ミステリ小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やす
3
購入して、15年、2度目の読了。女性の願いをなんでもかなえてくれる鳥羽の神社、最近話題になりました。そのお守りには、ドーマン・セイマン。懐かしくなって読み返しました。鳥羽へ行き、お参りをして、妻と娘の願いを一つずつ叶えさせてみたいと思います。2015/10/05
がるっち
3
とても中途半端な話だと思った。タイトルに「奇談」とあるけれども、地域の風水的なことを単に話したかっただけでは。ミステリーならミステリー色を、奇談なら奇談色をもっとはっきりさせればよかったのに。2010/02/23
小林ミノリ
2
風水師、黒田龍人が主人公のシム・フースイ、シリーズ番外編、「絶の島事件」と改題して文庫化される前のオリジナル、道満(どうまん)晴明(せいまん)と言われる星型の魔除けの印と民間伝承、九鬼水軍と鳥羽の地をめぐる風水ミステリ紀行。
tamanegi
2
なぜ小説にしたんだろう・・・魅力のない風水師&トラウマを抱える霊能者の助手の意味がまったくない。(でも猫はいい!) でも純粋に風水や歴史の謎ときだけなら興味深い本だった。2013/12/18
santana01
2
ミステリーとしても謎が解決されないし、主人公の黒田龍人が風水師として活躍するわけでもなく、なんとも尻切れトンボな結末。神話の時代から戦国時代にかけての鳥羽・伊勢の歴史と九鬼水軍に関する薀蓄を登場人物たちがひたすら語り合い、予備知識がない当方は途中で話を見失ってしまった。他のシム・フースイシリーズのファンにとってはなんとも残念な作品だと思う。2012/09/20