感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
43
ヴードゥー信仰やオカルトに造形深く、武闘派でもあるジョン・サンストーン。上巻は彼の最大のライバルであるロウリー・ソーンとの対決と古代種族<ショノキン>との攻防が描かれる。最も前者はすぐに退場してやや惜しい気もしますが・・・。古代からの種族で人類から地球を取り返そうと暗躍するショノキンとの最初の遭遇である「死者の手」にオカルト好きにはお馴染みの栄光の手、更には<ショノキン>の生息はクトゥルフ神話めいていてニヤリとしてしまう。この上巻のオチは映画『コンスタンティン』みたいな仄めかしがあったが、はてさて・・・。2025/08/24
Ribes triste
8
1940年代の米国を舞台にしたオカルト探偵ジョン・サンストーンの活躍8編。サンストーンは硬派で時に非情だけれど、美女にちょっと弱い。持ち前の抜群の運動神経と古今東西の魔術書や先住民の呪術師から得た知識や呪具を用いて戦う。80年近く前の作品なのに、とにかく痛快で楽しい。上巻のメインの悪役は、黒魔術を使う魔人ソーンと、人類を滅ぼし地上を支配しようともくろむ太古の邪悪な種族<ショノキン>。入手困難な本が翻訳で読めるのは、本当にうれしい。出版してくれてありがとう。2025/11/09
彼方から
2
サンストーンものをまとめた短編集。上巻はショノキンもの、ソーンものが中心で短編連作の印象が強い。読み易い冒険ホラー。2025/09/09
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- 和書
- 兵士を見よ 新潮文庫




