感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
56
秋吉巒の画は以前からこの出版社より出されていたものの、それはあくまで戦後のSM画の延長線上であった。翻って本書はその全貌が知れる一冊となっている。主に四部より構成されそれぞれのテーマによって絵が編纂されているのだが、自分が好きなのは「悦楽郷の幻影」かな。どこかベクシンスキーにも通じるような、この世界が終わった後の風景を思わせてとても良い。澁澤龍彦が絶賛したのもわかる気がするなあ。もちろんその他の章、この世ならぬエロティシズムからSM画も余人の及ばぬ想像の境地を表して、じっくりと見入ってしまいました。2024/09/26
やいっち
49
「大正11年、旧日本帝国支配下の京城に生まれた秋吉巒。 戦後、さまざまな風俗雑誌の表紙や挿画を描くようになるが、やがて、 澁澤龍彦が「ひたすら自分の夢をつむいだ」と賛した独特な幻想絵画の制作に没頭。 その超現実的(シュルレアリスティック)な幻想風景を生む想像力と卓越した画力が いかんなく発揮された稀有な挿画の数々を収録!」うーむ……テイストは嫌いじゃない、というより好きなんだが、2024/11/12
やいっち
6
「大正11年、旧日本帝国支配下の京城に生まれた秋吉巒。 戦後、さまざまな風俗雑誌の表紙や挿画を描くようになるが、やがて、 澁澤龍彦が「ひたすら自分の夢をつむいだ」と賛した独特な幻想絵画の制作に没頭。 その超現実的(シュルレアリスティック)な幻想風景を生む想像力と卓越した画力が いかんなく発揮された稀有な挿画の数々を収録!」うーむ……テイストは嫌いじゃない、というより好きなんだが、 2024/11/12