感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本の蟲
10
ドラキュラがヘルシングに勝利したのち、1世紀以上世界史を掻きまわし、吸血鬼たちが当たり前に存在する歴史改変幻想譚。決着がついた後を物語る、レギュラーメンバー吸血鬼3人娘が登場する中短編をまとめた4作目。ドラキュラが打倒される(この世界での)歴史改変映画を撮るために、トランシルヴァニア(ルーマニア)を訪れるコッポラ監督。同行したケイトは何物かに転化させられた吸血鬼の少年を保護する。アメリカに渡ったジュヌヴィエーヴは、年老いたフィリップ・マーロウとある事件の解決に協力し、私立探偵になることを勧められる(続2021/11/07
辺野錠
4
ビクトリア朝の時代から始まった物語が現代になり知ってる存命人物が出て来るのは不思議な気分。今回もキム・ニューマンの歴史観が大爆発していて奇想天外な話になっていた。シドとナンシーやサタデーナイトフィーバーをそんな形で出すか。自警団キャラ集結やカミさんでおなじみの刑事登場はフフッとなった。その中でも特にこっちとは違うジョン・レノン射殺犯はお前なのかよ!とのけぞりそうになった。2022/01/05
flatscan
1
ドラキュラ紀元シリーズ、4作目。ドラキュラ自体は3巻めで滅んでいるので、その後どう話を続けるのかと思ったら、こう来たか。息子を自認するキャラがメイン。ドラキュラの影響力よ。主要キャラの目線で各章が描かれて、合間に細かいエピソードが入る構成(ケイト→ジュネ→ジョニー→ケイト→ジュネ→ペネロペ)にしてもジョニー目線の章、えぐい展開。追い込まれるジュネ。インタールード(3つ目)では「ペネロペ、何やってんの?」て感じの展開なんだが、部隊<アメリカ>は今後ジョニーに絡んで来るんだろうか。来るんだろうな。以下、下巻。2024/05/06