内容説明
社会現象を起こした天才・伊藤計劃の「死」へ、最も早く、最も鋭敏に応答した批評を発表し、第5回日本SF評論賞優秀賞を受賞した岡和田晃。その受賞から2013年までの間に発表された批評を「伊藤計劃、SF、世界文学」の3つの柱でまとめた、80年代生まれ、博覧強記を地で行く若き論客の初の批評集!!
目次
第1部 「伊藤計劃以後」の現代SF―伊藤計劃、仁木稔、樺山三英、八杉将司、宮内悠介(書評『虐殺器官』;「世界内戦」とわずかな希望―伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために;受賞の言葉 ほか)
第2部 スペキュレイティヴ・フィクションンの可能性(書評『X電車で行こう』;増田まもるインタビュウ―日本で最も危険な“耽美と残虐の”翻訳家;書評『都市のドラマトゥルギー』 ほか)
第3部 世界文学のニューウェーブ(言葉が紡いだ「死」の舞踊―佐藤亜紀『ミノタウロス』解説;神話的人物の生きる「場所」―『双頭のバビロン』×『ウィトゲンシュタインのウィーン』;「思想」と「エロス」を分かつもの―歴史の表層と『醜聞の作法』 ほか)
著者等紹介
岡和田晃[オカワダアキラ]
1981年、北海道空知郡上富良野町生まれ。2004年、早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。批評家、日本SF作家クラブ会員。「「世界内戦」とわずかな希望―伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために」で第5回日本SF評論賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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