内容説明
「ハートの0(ゼロ)…いったいどんな意味が隠されてるの?」奇才クリエイター二階健が描くスーパーナンセンス写真絵本。毒入りアリスを召し上がれ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カナン
29
映像作品はどれも程良く毒を孕んだ幻想世界で、小物の扱いも非常に丁寧な方なのに、何故アリスになった途端こんなにぶっ飛んだことになった。もっと静かに狂気を孕んでいくのかと思ったら無駄にポジティブにクレイジーなブラックアリスでした。某幸福薬飲んだ直後のテンションで撮影したかのようだ(笑) 全体的に迷走していた頃のKERAの連載にありそう。この人は音も無く沈んでゆくような、或いはぬかるんで身動きを奪われていく黒や闇の演出の方が似合います。写真展で見ていたらまた印象が違うのかな。2016/11/05
なる
14
いわゆるビジュアル系を好んできた人ならこの人やサカグチケン作品には少なからず触れてきているといって間違いない。アート→サイバー傾向の強いサカグチ氏に比べ二階健はよりディーブなゴシックの深層へと潜り込んで行く。そしてテーマが「アリス」ときたら鉄板である。予想通りのゴスロリ感満載、さらに細密な小道具をちりばめたコラージュが全編を纏って、原典の「アリス」よりもさらにワケワカンナイ方向へと暴走して行く。ずっと悪夢を見ているような気分になる。2020/08/09
ぺるとらん
1
いいよこれ。めちゃくちゃ。かおす2017/11/23
紅独歩
1
グロテスクでホラー感あふれるアリスの写真集。もともと原作が無意識の領域をあつかった物語だから、相性がいい。小道具まで凝っているが、エフェクト過多で十分楽しめないのが残念。神は細部に宿るのに。2010/10/09
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- 和書
- 酒肴酒 光文社文庫