出版社内容情報
内容紹介
図書館のコレクションについて,やさしく,楽しく,ちょっとマニアックに考える「マニコレ」第2弾。「図書館をもっと知ってほしい,使ってほしい」という願いを,個性豊かな6人の図書館員が,選書や棚づくりを通して綴ります。
目次
Ⅰ あらためて図書館のコレクションを考える
Ⅱ やっぱり図書館員は本が好き
●北澤梨絵子
好きな気持ちを応援したい!――まちの誇りをコレクションする/地元企業から見る本づくりの現場とコレクション/手紙のもつ力と図書館からのラブレター
●清野愛子
やってみよう!YAサービス/「読書離れ」ってホント?/こんなYA棚をつくりたい/十代による十代のためのイベント!
●高橋真太郎
図書館の特別コレクション/図書館で一番“貴重”な資料は何?/図書館と書店と住民の幸せな関係/まちじゅうが図書館?/本当に役立つその一冊を
●千邑淳子
ビブリオ・キッチン・スタジオ/自分の好きなように生きよう!/昭和の時代を語るカラーブックスに恋をして/大好きなチョコレートのための棚/視聴覚資料と本が恋をする
●小嶋智美
病院の中の「図書館」と医療・健康情報/ロックな医学文献への旅――医学文献データベースをゆるやかに使う/医療・健康情報と公共図書館の司書――多治見市図書館 中島ゆかりさん/場末の酒場は究極の図書館である――『なんや』店主 西川プヨ明男さん
●大林正智
ボンボン時計は歌う/ゼロヨンコレクションとは何か/カモメ占い/きのこ先生ふたたび
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キラ@道北民
39
シリーズ第2弾。図書館の棚は、司書という「人」が作っている。司書自身の経験や図書館の場所柄で、何らかの「思い」を込めて作っていることが良くわかる本でした。利用しやすく、興味の幅が自然と広がる、そんな図書館という場をたくさんの人に知ってもらいたくなります。2018/02/27
coco
27
YAサービスについて書かれている章が私にとっては、とても参考になりました(=^ェ^=) 勉強になるところがたくさんあり、読み物としても面白くて好きなシリーズです!2018/02/26
バニラ風味
23
図書館と書店の理想的な関係や、図書館の棚を作る工夫など、図書館員であることに誇りを持ち、日々努力している方々の話に、目からウロコでした。現実を見つつも、理想を追い求めていくことに、大切な意義があります。特にYAでは、「読んでもらいたい本」を推すのではなく、「読みたくなる本」を紹介したい、というフレーズが心に残りました。図書館に関わる方には読んでもらいたい本です。図書館を上手に利用すると、知識が増え、心豊かな生活に繋がるんだなあ、と感心。2018/02/09
まる子
19
ふたたび。YA、貴重な資料、病院図書館、濡れた手で触れるキッチン図書館など。学校は保存目的ではないけれど、廃棄してしまったらもう手に入らない本はあるな(除籍にとどめておきたい)。YAは残す意味で「読ませたい」も必要なんだけど、今必要とされている寿命が短いだろう本も利用者が求めているから一番迷うところ。購入したならその本を動かしたいと思うのは公共と学校も同じだな。様々な司書さんの収集方針もまたマニアック😊カラーブックスから、ススキのママさん…個人情報ダダ漏れ(笑)シリーズ3作目「またまた」もあり。2023/05/15
nyanlay
8
シリーズ2作目。今回は図書館を飛び出しての内容が多かった印象。図書館とは本を借りるだけの場所ではない、と言う事を知って貰いたいと言う気持ちが伝わってきました。2018/03/03