目次
中国の軍事改革研究の背景と問題
第1部 革命軍から国防軍への脱皮―毛沢東の軍隊からの決別(解放軍の建軍の経緯と毛沢東の軍隊;人民戦争戦略の実態と「毛沢東の軍隊」の課題;建国後の対外戦略の展開と中越戦争の教訓;〓(とう)小平復権と総合的な軍事改革の推進)
第2部 国防戦略の確立と近代化に応じた軍種戦略―1980年代を中心に(戦争観の転換と「現代条件下の積極防御戦略」の確立;核戦力の開発と「最小限核抑止戦略」;100万人兵力削減と「戦区戦略の模索」;近代海軍の建設と「近海防衛戦略」の誕生;空軍の戦略軍化と「攻防兼備防空戦略」の萌芽)
第3部 〓(とう)小平主導の国防近代化政策と残された課題(軍の編成・制度の改革と国防軍化の課題;国防大学の創設など軍人の教育訓練の近代化と人的戦力の課題;兵器・装備の近代化と残された課題―新兵器開発・製造の基盤と兵器の輸出入;中国の国防費の制御と生産活動にかかわるジレンマ;中国における党軍関係の改革と残された課題)
1980年代の軍事改革の今日的な意義と残された課題
著者等紹介
茅原郁生[カヤハライクオ]
1938年生まれ。1962年防衛大学校卒業。陸上自衛隊で連隊長、師団幕僚長など歴任(元陸将補)、外務省中国課出向、英ロンドン大学客員研究員、防衛研究所研究室長、同研究部長を経て1999年から拓殖大学国際学部教授(専攻は中国政治・軍事、アジアの安全保障問題)、2009年定年退職。現在同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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