出版社内容情報
人間の本質は、「憧れ」に向かって生命を燃焼させることにある! 著者の人生哲学の集大成ともいうべき、比類なき思想書。
執行草舟[シギョウソウシュウ]
実業家、著述家、歌人
内容説明
ここには、星雲が舞っている。人間の希望が渦巻いているのだ。我々が生きる根源が直立しているのだろう。読み終わったとき、星が降って来るに違いない。
目次
第1部 垂直を仰ぐ―憧れとは、垂直を仰ぎ見る精神である(我々は、どう生きるべきか;遠いともしび ほか)
第2部 不合理を愛する―不合理とは、憧れがもつ真空に他ならない(人間とは、不合理を食らう「何ものか」である;クォ・ヴァディスの深淵 ほか)
第3部 革命に生きる―革命とは、重力を食らう精神である(人間の生命は、「革命」を求める;未完の生命 ほか)
第4部 書物を食らう―書物だけが、憧れを放射してくれるのだ(私は、食物だけによって生きる;書物から「負」の力を得る ほか)
著者等紹介
執行草舟[シギョウソウシュウ]
昭和25年東京都生まれ。立教大学法学部卒業。実業家、著述家、歌人。独自の生命論に基づく事業を展開。戸嶋靖昌記念館館長、執行草舟コレクション主宰を務める。日本菌学会終身会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tapioka
24
お金や物などの物質的なものを欲せず、不合理で不幸なものが人生であると受け入れ、武士道のように自己に殉じる生き方を目指す「憧れ」に生きよと述べた本。筆者の主張や魂が読み手に迫ってくる、かなりの熱量を持つ作品です。1度読んだだけでは、筆者の想いを受け止めきれないのですが、読んでいるうちに不思議と心が燃えるような感覚になってきます。また、「憧れ」の生き方を目指すには、読書が唯一の糧となるようです。本を読むことは知識を得るためのものではなく、過去の人間の心に触れることだという執行氏の姿勢に大いに共感しました。2017/04/10
kubottar
17
憧れに向かって生きることの素晴らしさを学びました。憧れは夢とはちょっと違います。人は、夢が叶う人間など1000人に1人や2人じゃないか、ならば夢を追うことをしないほうがいいんじゃないか、と思います。しかし、憧れは違います。失敗するほとんどの人間が礎になること。それも尊い生き方だ。つまり、成功するわずかな人間を生み出すためには、憧れに生きる人たちが必要なのです。確かに夢が叶わなければ悲しいでしょう。だけど、憧れに生きた自分は確かに存在する。そんな素晴らしい生き方をしてみたい。2018/04/01
吟遊
12
西欧的な感性としての憧れが、武士道と切り結んでいる。2019/05/08
大楠公
7
再読です。魂が揺さぶられた感じです。現代の享楽的な時代には理解しにくいと思いますが、今の世の中何かがおかしいと思っている人には、心が動かされる本なのではと思う。何度も読みたい本になりました。2017/09/06
へんかんへん
6
趣味がいいなぁ 日本らしい感性2017/02/05