感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なかなか
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ミーゼスが体系化した人間行為学(プラクシオロジー)を忠実に受け継いだロスバードによる著作。主流派経済学の書籍とは異なり複雑な数式はほとんど登場しないため、新古典派脳の人たちには読みにくいのかもしれない。しかし、「人間は行為する」という先験的な命題から限界効用の法則をはじめとする様々な経済法則を演繹してゆく本書の論理的で洗練されたアプローチには感銘を覚えること間違いない。説明が明快で図説も豊富なため人間行為学の体系を学ぶに最適。 本書を読み終えたのちにミーゼスのヒューマンアクションを読むとよいかもしれない。2018/01/24