内容説明
地球温暖化の中、アフガニスタンの山丘地帯で、地べたを這いつつ四十年にわたって繰り広げられた迫真の現地レポート。中村哲の生い立ちと青春時代、アフガンでの活動と思索を一冊に凝縮。
目次
読んでくださる方たちへ
序章 哲との遭遇、初のイスラーム体験
第一章 ペシャワール会の発足
第二章 中村家の人たちと火野葦平
第三章 昆虫少年時代と赤面恐怖症
第四章 『ペシャワールにて 癩そしてアフガン難民』現地からの便り・第一作 一九八九年三月初版、九二年三月増補版、石風社
特別編1 日本電波ニュース社と中村哲・ペシャワール会
第五章 『ダラエ・ヌールへの道 アフガン難民とともに』一九九三年十一月、石風社
第六章 『医は国境を越えて』一九九九年十二月、石風社
第七章 『医者 井戸を掘る アフガン旱魃との闘い』二〇〇一年十月、石風社
第八章 『医者、用水路を拓く アフガンの大地から世界の虚構に挑む』二〇〇七年十一月、石風社
特別編2 追悼 伊藤和也さん
特別編3 故高橋修さんと農業支援活動
第九章 『医者、用水路を拓く』続き
第十章 『中村哲 思索と行動』下巻
最終章 中村哲没後のペシャワール会とアフガニスタンの現地から
著者等紹介
加藤勝美[カトウカツミ]
1937(昭和12)年7月10日、秋田市の時計職人の子として生まれる。四人の姉兄の末っ子。高校二年の夏、重度の肺浸潤と診断されて休学、自宅で二年余り療養生活。三年遅れて復学、1959年卒業、東京で一浪。五九・十一・二七の全学連国会突入事件のラジオ報道を下宿の部屋で聞く。日本の硬直したマルクス主義経済学の再生と“科学的人間観”の確立を目指し、60年、大阪市立大学経済学部入学、直ちに安保闘争の渦中に呑み込まれ、学生自治会の活動家の一人となる。学者になるつもりだったが、学者の道を断念。66年に大学を卒業、業界紙、PR誌、月刊誌などを数度にわたり転々、大阪の小出版社の編集長を経て、1982年にフリーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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