軍人たちの大阪城―大阪城は帝国陸軍の根城だった

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  • サイズ B6判/ページ数 186p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784883386437
  • NDC分類 216.3
  • Cコード C0021

内容説明

大阪城の天守閣は二度も焼け落ち、昭和初期、市民の寄付により再建された。城はまた帝国陸軍第四師団の本拠となり、いくつもの戦いを経た後、公園に生まれ変わった。大阪城を舞台とする「戦争と平和」のドラマ!!

目次

天守閣のない大阪城
お城たちの運命
士族の反乱
砲兵工廠と砲兵隊
日清戦争と日露戦争
「民衆の台頭」と陸軍
大阪の米騒動
労働争議と陸軍
浪速神宮と豊國神社
師団移転問題と大阪城一般開放
天守閣再建と公園開園
戦火の中の大阪城
大阪城公園としての再生

著者等紹介

前田啓一[マエダケイイチ]
1955年兵庫県生まれ。出版社勤務、在シカゴ日本国総領事館専門調査員などを経てフリーライターとなり、経済分野を中心に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わ!

8
ライターさんが書いた本なので、とても読みやすく面白かった。あまり知られていないのだが、日本に残るお城という施設は、明治維新の後、すべてが軍部のものとなった(だって武士が軍人になりますからね)。そして軍部の判断により、廃城になったり存続されたりしたのである。この辺りの大阪城に関する明治以降の歴史を中心に書かれている珍しい本である。途中大阪城を拠点としていた第四師団を中心とした章もあったりするのだが、最後にはまた大阪城へと主眼は戻ってくる。大阪城を戦争史跡として観て歩くのも面白いかもしれません。2025/06/21

アマノサカホコ

7
大阪市図書館。現在の大阪城天守閣は三代目。初代は豊臣秀吉築城、大阪夏の陣で落城。二代目は徳川幕府再建、落雷による火災で焼失。三代目は市民の寄付で昭和6年(1931年)に再建。大阪城は現在平和の象徴として誰でも入れる公園となっているが、江戸末期は城内に入れるのは武士。明治から昭和初期は帝国陸軍。司令部を新しく建てる事を条件に天守閣の復興が実現。戦争の深まりとともに天守閣は閉鎖、大阪砲兵工廠は壊滅したが大阪城天守閣は倒れなかった。戦争と平和の二面性を経て今の大阪城がある。大阪城を訪れる人に感じてもらいたい2024/06/16

Ryuji Saito

0
2018年75冊目2018/09/30

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