出版社内容情報
山田地名学の集大成■最高のアイヌ語地名辞書■
アイヌ語地名は、先住民族アイヌの貴重な文化遺産である。アイヌ語地名研究の第一人者である著者が、三〇年余にわたる現地踏査のうえ旧記・旧図を素に、その地形から地名の語義、由来を解き明かした地名二〇〇〇余項目を集録した待望の名著。
序
アイヌ語地名の表記等
主な引用文献について
添付略図について
第1 石 狩 地 方
(1)札幌地域
(2)石狩川下,中流
(3)千歳川筋
(4)夕張川筋
(5)空知川筋
(6)雨竜地域
(7)上川盆地
(8)日本海岸(石狩川以北)
第2 天 塩 地 方
(1)日本海岸地帯
(2)天塩川筋
第3 北 見 地 方
(1)北見地方北部
(2)北見地方中部
(3)北見地方東部
第4 根 室 地 方
第5 千 島 地 方
第6 釧 路 地 方
(1)釧路地方東部潅岸
(2)釧路市,釧路川筋
(3)釧路地方西部
第7 十 勝 地 方
(1)十勝南東部
(2)利別川筋
(3)十勝川中,上流
(4)十勝南西部
第8 日 高 地 方
(1)日高東部
(2)日高西部
第9 胆 振 地 方
(1)胆振東部
(2)胆振中部
(3)胆振西部
第10 渡 島 地 方
(1)渡島東部
(2)渡島西部
第11 後 志 地 方
(1)後志南部
(2)尻別川筋
(3)後志北部
(4)小樽市内
総索引
五十音別
アルファベット順
本書の地名は、北海道の海岸を、石狩川の川口から時計回りの順に並べた、また内陸部は、原則として川筋を川口から上流に向かっての順に書いた。地名には何となく地方、地方の味がある。目的とされる一地名だけでなく、その前後にある若干の地名にも目を通して戴けたら、何か現地を歩いているような気分になられるかもしれない。
私にしても、これをまとめるのに一〇年、二〇年前の調査メモを書架から卸し、古い写真や見取図を眺め、懐かしい北海道の山河をまた旅しているような気持ちで書き綴っていたのであった。
北海道地名が、我々の時代にも多く変わって、アイヌ語系の地名も消えて行ったものが少なくない。アイヌ時代から開拓時代を通って来た歴史的地名を、内地にごろごろある、平凡で特色もない地名に置き替えられるのがもったいない。先輩の汗の滲んでいる地名の地方色こそがその土地土地の誇りなのではなかろうか。
古くからの地名を大切にしていって戴きたいものである。(著者の言葉より)
北海道新聞社版の復刻訂正版
内容説明
北海道のアイヌ語地名辞書、現地調査と旧記・旧図とともに約2000項目の地名を解き明かした辞典。地名は北海道の海岸を石狩川の河口から時計回りの順で配列。片仮名のアイヌ語表記を見出し語とし、各項目は地形の解説と語意、これまで立てられた地名の説、アイヌ語の語義を含めた解説などをしている。地形の略図を添付し、巻末には片仮名とローマ字による地名の索引を付す。
目次
第1 石狩地方
第2 天塩地方
第3 北見地方
第4 根室地方
第5 千島地方
第6 釧路地方
第7 十勝地方
第8 日高地方
第9 胆振地方
第10 渡島地方
第11 後志地方
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