二十歳からの20年間―“オウムの青春”の魔境を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784883204939
  • NDC分類 916
  • Cコード C0090

内容説明

苦しみを作ったのは私、苦しみから抜け出すのも私―。自らの精神と深く向き合った心性ノンフィクション。だれの20年間にも、消せない傷と価値がある。

目次

第1章 霊的体験と、生きることへの悩み―二十歳でオウムに入った背景 一九六八~一九八九(打ち砕かれた、傲慢な思い込み;三歳までの心の衝撃 ほか)
第2章 私を縛り付けていた何か―サリン事件までの出家生活 一九八九~一九九五(出家してすぐのリアルな夢;マハームドラーととらえてしまった選挙活動 ほか)
第3章 絶えまない葛藤と現実逃避―地下鉄サリン事件後の五年間 一九九五~二〇〇〇(地下鉄サリン事件と強制捜査を陰謀ととらえる;誇らしいと思い込んだ逮捕 ほか)
第4章 そして、魔境に気づく―オウム脱会まで 二〇〇〇~二〇〇七(上祐から聞いた告白;新たなアレフ体制が始まる ほか)
エピローグ―魔境が教えてくれたこと(オウムの総括作業が教えてくれたこと;水の神に助けられる ほか)

著者等紹介

宗形真紀子[ムナカタマキコ]
1968年、静岡県生まれ。感受性ゆえか、幼少期から心の扱いに悩んでいた少女は、20歳のときオウム真理教に入信。地下鉄サリン事件後に身に覚えのない容疑で逮捕されるなど、事件の渦中に巻き込まれる。その後、自らの心と深く向き合う作業による精神の変遷を経て、2007年、アレフ(オウム真理教の後継団体)を脱会。幼いころに育まれた大自然に回帰しつつ、執筆・表現活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トッド

3
霊感強い生き辛さ。運命⇒麻原が救ってくれる。修行⇒手段から目的に。神秘体験⇒悟りと錯覚⇒人格破壊テロ。心の探求≠麻原にどう思われるかが全て。羨望優越感虚栄心増大⇒自己存在価値を高める為に三女利用。自己肯定修行⇒幻想崩壊⇒強烈な自己否定。なぜ逆えぬ?⇒自分が認めた権威⇒拒否反応は修行不足⇒やむを得ない⇒リンチ恐怖集団真理。都合いい幻想⇒自己心理操作。上祐「自我執着~自己の位置づけにとらわれてどうする」社会性自然を与⇒傲慢自己中心⇒オウム総括⇒虹⇒本⇒聖地巡礼⇒病気⇒内観⇒原因は積年の抑圧と良く思われたい心理2017/02/15

むっちょむ

2
良かった。 心の動きが細かく描写されてて、良く伝わってきました。 この方はこの方で、その時一番いいと思う選択をして、一生懸命生きてこられたんだと思う。あれだけの事件を起こした団体にいた責任があるとは思うけど、わたしの中にもこの方と同じ、オウム的考え方が必ずあると思う。苦しみながらも自分の在り方を模索し続けてる筆者に、共感する部分がかなりあった。この人とわたしの違いはたまたま、オウムにハマるような出会い方をしなかっただけで、場合によってはわたし自身がこの方と同じ立場になっても何もおかしくないと思った。 2018/09/19

大熊真春(OKUMA Masaharu)

2
オウム真理教に入信し、サリン事件の実態や浅原彰晃の正体を知ってもなお、後継団体である「ひかりの輪」にとどまり続ける著者。その心理や考えの変遷が手に取るようにわかる。◆「あの人たちは何を考えているんだろう。」という疑問に答えてくれている。◆いい本だと思う。2014/11/17

toshiyuki83

1
生きづらいぐらい感受性が豊かすぎる女性が、いかにして宗教にのめり込んでいくか。いかにしてカリスマ指導者タイプの宗教家にのめり込んでいくか。その心理過程を丹念に書き綴った本。エピローグの霊的体験を生み出したものに対する考えや、乗り越えが非常に素晴らしかった。おそらく筆者のように感受性が豊かすぎて生きづらさを感じている人はたくさんいると思う。そのような人にぜひ届いてほしい本。

るりこ

0
この人…まだ魔境なのでは…。崇拝対象が麻原が上祐にすげかわっただけなのでは…と思ってしまった。かなり自意識と自己愛が強く、思い込みが激しい。ミニ麻原だと感じてしまった。上祐の著書を読んだときに感じた、「この人頭いいけどアホやな」という感じを数倍強く感じてしまった。とにかく、繊細な感性とか言ってるが、そんなもん誰でも経験しとんねん。そんなもん特別なもんやあらへんわ。誰と一緒にいてもたのしめへん?みんなそうじゃ。おまえだけちがうわ。霊体験話したら怪しまれる?当たり前じゃ。話す相手選べよ。2016/03/20

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