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内容説明
長江すなわち揚子江の下流域が、もう十年以上になるが、かなりの熱気をおび、確実に変化している。…その実、上海に代表される活気と活性はその北にある江蘇と、その南にある浙江省とを背景としており、長江トライアングルが一体となったものである。…今回は、長江トライアングルの北部―江蘇省だけに焦点をあて、その最近の変容ぶりを各地に探るとともに、歴史的に変わることのない不易の部分や、日本との古く長い交流についても目くばせしてみたい。
目次
1 大規模なインフラ整備には驚いた(高速道路を飛ばしながら、ケイタイで;南京など長江にかける大小の橋のこと;江陰の長江大橋は、中国最長のつり橋 ほか)
2 活躍する企業群像と行政のモデル(南京の同創コンピュータと金城バイク;宜興の茶摘み娘と、紫砂の陶磁工場と;江陰の陽光集団は郷鎮企業の見本なり ほか)
3 日本との関係は古く、長く、多く(三度目「弥生の旗手」徐福の村に思う;鑑真が決死の東渡を敢行し、残した物;金山寺をめぐる故事と、雪舟の壁画と ほか)
4 悠久の歴史のなかで不変なもの(常州の武進市にある淹城は春秋の遺跡;太湖を遊覧し、想いは歴史のかなたへ;隋の煬帝の墓を探しあてれば、小さく ほか)