内容説明
ナポレオンは帝国設立宣言に伴い、10年のあいだ廃止されていた元帥の称号を復活させた。ナポレオン時代を通して、元帥名簿に名を連ね、数々の軍事的栄光に貢献した元帥たちは26名に上る。軍事の天才として自他ともに認める皇帝の下にあって、戦略を構想できる機会をもてなかったとはいえ、彼らは作戦を完遂できる能力を常に厳しく求められていた。今日のイメージとは違い、元帥は嵐のように襲う弾丸とサーベルに身をさらす前線指揮官であった。時には、自ら先頭に立ち勇猛果敢に戦い、統率力を発揮しなければならなかったのである。本書では、ダヴー、ランヌ、ネーを初めとする元帥たちの略歴を紹介し、その数ゆえに混乱を招きかねない彼らの功績を整理した名簿を提供している。また元帥たちの軍装の概要も解説しており、ナポレオニックの研究を行う上で貴重な資料ともなるだろう。
目次
元帥たち
略歴(オージュロー;ベルナドット;ベルティエ ほか)
軍服および付属品(被り物;上衣;肩章 ほか)
カラーイラスト解説
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千里馬先駆者
1
人名訳に難あり。一般に日本で普及している読みに統一してほしかった。例、ケレルマンがケラーマンと表記、ベシェールがベシエと表記、セリュリエがセルリエと表記、など。本文も若干読みづらいところはあるが、日本語文献でフランス帝国元帥の略歴を知る事が出来る文献は少ないので、その点において有用性は十分ある。2012/07/17
タカバル
0
ナポレオンは元帥に完全服従を命じ、命令を愚直に実行することを徹底させた。戦術面において酷評される元帥が多いが、各々が戦場で類まれな勇気をみせ、フランスの勝利に貢献したのである。2024/01/09
shinobu
0
いい将軍たちがそろっていたんだなあ…。2012/07/14