前ラファエッロ主義―過去による19世紀絵画の革新

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前ラファエッロ主義―過去による19世紀絵画の革新

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  • サイズ A5判/ページ数 302p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784883034604
  • NDC分類 723.05
  • Cコード C0071

出版社内容情報

われら、懐古によって革新せん!
ドイツのナザレ派、フランスの前ラファエッロ主義、イタリアの純粋主義、イギリスのラファエル前派―19世紀前半、絵画の規範だったラファエッロの系譜に反発する画家たちのグループが西欧各国で産声をあげた。ラファエッロ以前に回帰することによって革新を目指した彼らの動向を、相互関係と各国状況の中で捉え、過去様式の採用という、ともすれば非創造的と見なされる潮流が持つ歴史的意義を明らかにする。

はじめに  7

序 章 「前ラファエッロ」という理想  9
喜多崎 親
一 名称と様式  11
二 「前ラファエッロ」という様式概念  19
三 ラファエル前派とフランス  32
四 結び  41

第一章 ナザレ派におけるラファエッロとデューラー――プフォルからコルネリウスへ  45
佐藤 直樹
一 ナザレ派の生まれる時代精神  45
二 ナザレ派による友情という主題  51
三 鏡像としてのラファエッロとデューラー  63
四 結び――ロマン派のアラベスク  74

第二章 思い描かれた中世――ナザレ派の芸術観  87
尾関 幸
一 理想としての「中世」  87
二 文学的中世の発見  91
三 民族的英雄を求めて――ナザレ派の歴史画  94
四 ナザレ派の中世観  109
五 芸術へと向かう三つの道  111
六 結び  114

第三章 聖化する未熟――一九世紀フランスにおけるフラ・アンジェリコ受容  117
喜多崎 親
一 規範としてのフラ・アンジェリコ 117
二 フランスにおけるフラ・アンジェリコ評価史 121
三 模倣とその評価 137
四 結び 145

第四章 ラファエル前派兄弟団におけるプリミティヴィズム――マテリアリティのリアリズム  149
山口 惠里子
一 一八四〇年代のプリミティヴ芸術再評価――物質性の否定、精神性の称揚  152
二 混乱する「自然」  158
三 ハントの《リエンツィ》――「解放された目」のリアリズム  161
四 アルカイズムとリアリズムからなるプリミティヴィズム――外的リアリズムと内的リアリティ  167
五 ロセッティの《聖母マリアの少女時代》――「モノ」の外的リアリティが喚起する宗教的感情  174
六 ジョン・エヴェレット・ミレイ《イザベラ》――身体のリアリティ  190
七 結び――プリミティヴィズムとマテリアリズム  199

第五章 「ラファエル前派」の三段階 ――イギリスにおけるイタリア初期ルネサンス美術の受容  209
堀川 麗子
一 「第三次ラファエル前派」とは  209
二 ラファエル前派兄弟団のイタリア初期ルネサンス美術受容  213
三 バーン=ジョーンズのイタリア初期ルネサンス美術受容  215
四 「第三次ラファエル前派」のイタリア初期ルネサンス美術受容  224
五 結び  228

第六章 アントニオ・ビアンキーニ「諸芸術における純粋主義について」――翻訳と解題  233
松原 知生
翻訳「諸芸術における純粋主義について」  233
解題  241

第七章 純粋主義の変貌――アレッサンドロ・フランキとアンティノーリ家礼拝堂  247
甲斐 教行
一 アンティノー家礼拝堂装飾  253
二 純粋主義の変化――ムッシーニとグァスティ  257
三 新たな純粋主義者としてのフランキ  263
四 アンティノーリ家礼拝堂とプラトニズム  265
五 結び  278

あとがき  287



索引  1
図版一覧  6

喜多崎親[キタザキチカシ]
著・文・その他/編集

内容説明

ドイツのナザレ派、フランスの前ラファエッロ主義、イタリアの純粋主義、イギリスのラファエル前派―19世紀前半、絵画の規範だったラファエッロの系譜に反発する画家たちのグループが西欧各国で産声をあげた。ラファエッロ以前に回帰することによって革新を目指した彼らの動向を、相互関係と各国状況の中で捉え、過去様式の採用という、ともすれば非創造的と見なされる潮流が持つ歴史的意義を明らかにする。

目次

序章 「前ラファエッロ」という理想
第1章 ナザレ派におけるラファエッロとデューラー―プフォルからコルネリウスへ
第2章 思い描かれた中世―ナザレ派の芸術観
第3章 聖化する未熟―一九世紀フランスにおけるフラ・アンジェリコ受容
第4章 ラファエル前派兄弟団におけるプリミティヴィズム―マテリアリティのリアリズム
第5章 「ラファエル前派」の三段階―イギリスにおけるイタリア初期ルネサンス美術の受容
第6章 アントニオ・ビアンキーニ「諸芸術における純粋主義について」―翻訳と解題
第7章 純粋主義の変貌―アレッサンドロ・フランキとアンティノーリ家礼拝堂

著者等紹介

喜多崎親[キタザキチカシ]
成城大学文芸学部教授・美術史。早稲田大学大学院文学研究科博士課程中退。国立西洋美術館主任研究官、一橋大学大学院言語社会研究科教授などを経て、成城大学文芸学部教授。博士(文学)。専門は19世紀フランス美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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